4mini
2009.12.25
初パワーチェックで直キャブ仕様でも調子のよかったXR100Mエンジン。
実際の走行では、
そのままだとエンジンにいろんなものを吸い込んでしまう恐れがあります。
ので、エアクリーナーを取り付けます。
ごみを吸わないのならパワーフィルターで十分ですが、
雨天の走行での水かぶり対策のためや、
吸入特性の調整テストもしてみたかったので、
エアクリーナーボックスを、実験的に適当にFRPで製作してみました。
左回し形状のセンターアップタイプのマフラーでは、
形状を複雑にしてかなりがんばらないと今ひとつ容量を大きく取れない感じでした。
(当時はノーマルXRのシートでキャッチタンクのスペースも確保する必要があったもので。)
テストなのでとりあえず、
100ccだし、22mmのキャブだし、大丈夫だろう・・・と。
容量はノーマルよりちょっと小さめです。
これでエアダクトや容量などの検証をしてみました。
パワーチェックの結果は・・・
こんな感じでした。
直キャブ時に比べると、ピークパワーは落ちました。
3色のグラフの違いは、ダクトのながさ長(ホース長)の違いです。
ホースは、洗濯機の排水に使う内径30mmぐらいのものです。
青は1m、緑は30cm、赤は無し、です。
注目は、空燃比。
低回転では、多少、アクセルの開け方によるデーターの違いは出ますが、
基本、こんな感じです。
エアボックス入り口の内径は同じですが、
長さによって、こんなに違いが出ています。
セッティングは、すべて同じなので、出力に関するものは検討からはずします。
基本的には、短くなるほど下は濃く、上は薄いカーブの傾向になっています。
ノーマルのエアクリーナーボックスのダクトを短く切ったり、広げたりすると、
ある回転は良く、ある回転は良くなくなることがありますが、
その傾向が、今回は、特に中回転以下ではっきり出ています。
回転数に依存するこの傾向を
キャブレターのジェット類(セッティング)で何とかしようとするのは難しい。
(インジェクションなら回転数で設定できますが・・・。)
だから空燃比の上下の少ない、
セッティングのしやすい吸排気特性の仕様をみつけられたらベターなのですが。
トライアンドエラーの必要な、なかなか難しい要素です。
メーカーさんは、
この辺もテストしながらノーマルのダクトの形状を決めているのかも?
この後、形状&容量のエアボックス&フィルターでは、
残念ながら、
高回転での吸入量が若干不足することがはっきりわかったので、
このオリジナルエアボックス仕様の企画は、一旦お蔵入りとなりました。
このテストは、多少手間がかかりはしましたが、
とても得るものがありました。
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