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制作日誌

4mini

XR100M DE耐!エンジンいじり記5

2010.01.02


2本目となるマフラー、ストライカーに交換して、

PD22キャブ+ノーマルのエアボックス仕様にしてみたものの、

特性が悪くて結果は、惨敗・・・。

と、いうわけには簡単にはいきません!

 

原因を探って対策しようとパワーチェックでデータ取りを行いました。

高い投資をしたのですから、当然、悪あがき?しました。

 

・エアボックスを取り外した=コネクティングチューブを外した直キャブ仕様。

・XR100Mノーマル用のコネコネクティングチューブを使用した

 =ノーマルボックス無理やりジョイント仕様。

・無理やりジョイント仕様からエアフィルターのフタだけをとって開放した

 =ノーキャップ(フタなし)仕様。

 

の3つで比較テストをしてみました。

結果は・・・

ボックス比較striker(stdconect).JPG  

  

 こんな感じでした。

 

直キャブ(青線)は、やはり前回同様、間違いなく回るのですが、

ノーマルボックス無理やりジョイント仕様(赤線)は、やはり前回同様、高回転で薄くて回りません。

(中域が前回より薄いのはアクセルの開け方の影響です。)

メーンジェットを変更すれば高回転での空燃比は改善されますが、

右上がりの空燃比は、ちょっと気になります。 

 

そしてフタ開放のノーキャップ仕様(緑線)は、もう、恐ろしく回りません!

空燃比も途中から完全に振り切っています。

メインジェットを大きくあげてセッティングすれば回ると思いますが、

低回転での燃費をも気にするなら・・・安定した空燃比ほしいところです。

 

しかし回らない2つのケースは、

直キャブ使用に比べて、空燃比が薄くなっちゃうのが、

理由が今ひとつわかりません。

ベンチュリーの負圧が回転数によって安定しないのでしょうか?

 

細かい理屈はともかく、 

この結果から、吸入系統の仕様を変更すると特性が大きく変わる、

=吸入系の特性が合わないのは間違いなさそう、

と、いうことで・・・。

基本は、「純正=STD is BEST」で、

CRF100F用のPD22キャブの純正コネクティングチューブを取り寄せて試してみました。

 

P1000304.JPG

上がノーマル、真ん中がPD22(CRF100F用)のコネクティングチューブです。

CRF用の方が太い(まっすぐなテーパーになっている)です。

ちなみに、吸入ダクトは画像一番下のCRF100F用です。

 

コネクティングチューブの違いを試した結果は、

 

ボックス比較striker(pd22).JPG 

 

やった〜!回りました。(青線です)

ちょっと上が乱れていますが・・・空燃比はそこそこなので、

圧縮が高いから?=点火かな?・・・ということで、

さらに、CDIを社外に変えてみようと思い、POSH製に交換すると、

結果は、

 

cdi-posh.JPG

 

当たりでした。 

これで普通にきれいに回りました。(青線がCDI変更後です。)

 

コネクティングチューブは、なかなか難しい特性の持ち主ですね。

しかし、特性が変化するということは、

うまく使えば、いいものができるということでもあります。

今後の研究課題ですね。

 

エアボックス仕様でも、ちゃんと直キャブと同等の出力が出ました。 

これでやっと、MAX ZONE Mini で実走テストができるようになりました。

 

そしてこのとき、シャーシダイナモでは気が付かなかった問題が、

実走だと、でちゃったり・・・するんですね。

 

実走の結果は次回で。 


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