TOP > SUDA MADE > ECU FLASH > ECU書き換え作業 FTECUを使用したGSXR1000Rリミッターカット ②

制作日誌

ECU FLASH

ECU書き換え作業 FTECUを使用したGSXR1000Rリミッターカット ②

2018.02.01


バイクサイドハーネスの取り付けをして準備が出来ましたので、
FTECUのキットを使用してこの国内仕様のマップを読んでみます。


今回はベンチキット=机上で作業を行います。
USBケーブルとキットのハーネスとECUをPCに接続。電源(ACアダプター)をコンセントに。
接続はこれだけです。

s_IMG_2345.jpg

このキットのソフトウエア「FTECU Tuning Suite」は、
FTECUのHPでユーザー登録(無料)をすると、ダウンロード&インストールして使用できます。
公開されているマップも自由にダウンロードして閲覧することができます。
ご自身での取り扱い等が心配な時は、
先にユーザー登録&ソフトをダウンロードして触ってみて自分で理解できそうか試してみると良いでしょう。

読み込み手順は、基本的にソフトウエアの指示に従って進むだけです。
(ソフトウエアの使用にはインターネット環境が必要です。)
新しいUSBケーブルを接続すると承認を求められ、
ソフトにログインしているIDに使用する通信用USBケーブルを登録します。

s_IMG_2364.jpg
(PCがインターネットに接続されていて、
 登録されたケーブルが接続されているときは、赤丸印が緑丸印に変わり通信が可能になります。)

ソフトウエアの「Device」を開くと「Read ECU」ボタンがあり、
それをクリックすると、あとはソフトウエアからの指示に従うだけ。

s_IMG_2344.jpg

上手くECUを認識せずエラーになることがありましたが、2~3回繰り返すと認識しました。

ECUから読み込んだ
国内仕様のETV(ライドバイワイヤーと呼ばれる電子制御スロットルバルブ)のマップを見てみます。


s_IMG_2346.jpg

横軸は、手元のアクセル開度です。
縦軸は、エンジンの回転数。
数値は、ETVの開度です。
ちょっとわかりにくいですが、アクセル全開付近が比較できるように2~6速のマップを並べてみました。

左の5本が国内、右の5本が公開されているEU仕様のマップです。
赤い部分は、ETVの開度が100%になっているところです。
国内のETVの開度は回転が上がっていくと一旦100%=全開になりますが、
回転が上がるとあるところで急に数値が少なくなります。
180km/hに達する前にETVの開度が絞られています。
意外と一気に開度を少なくしているのですね。
アクセルに対するスロットルの絞りは確認できました。


次はREVリミッターです。

ソフトウエアの「ECU Settings」という設定項目の中に、
「Rev Limiters」というREVリミッターの設定項目があります。

s_IMG_2360.jpg

設定を変更するときは「Quick Set RPM Limit」をクリックすると簡単に設定できるようになっています。
でもこのREVリミッターの項目は、ギヤ毎に設定できるようになっていません。
初期の設定は「Ignition」が8000~8600rpmです。

s_IMG_2363.jpg

数値的には6速の値が表示されているようです。
他のギヤは表示されていませんが、この設定ですべてのギヤを一括で設定変更されるのでしょうか?

ETVについてはギヤごとにマップがありますので、
変更すれば180km/h以上のエンジン回転数になってもスロットルを全開する設定ができそうですが、
REVリミッターについては不明な点があるので、先にREVリミッターの値だけ変更して回してみます。


今回はここまで。
次回は、REVリミッターの書き換えで結果が出るのか?ご報告です。


弊社のオフィシャルアカウントでFacebookのファンページや、Twitterでクイックな情報発信、
YouTubeで動画、Flickerで静止画をご覧いただけます。
SUZUKIファンはこちらもご覧ください。ドクターSUDAのスズキバイクショップページ
ホームページに掲載前の予告など早めにご覧いただけますので是非こちらもご覧ください。


コメント

コメントする