2020.09.26
ドクターSUDAに入荷したZX-25R SE KRTエディション。待望の250cc4気筒。
2020コロナ禍にオートバイ好きには少し明るいニュースである。
90年代後半、250cc4気筒は幕を開け弊社でもスズキGSXR250R、カワサキZXR250R
でレース活動も絶頂期であった。このカテゴリーのお陰で、チームドクターSUDAから
梁 明(りょう あきら)2001年にスーパーバイクチャンピオンとなる優秀な選手を世の
中に送り出せたことはとても感謝しています。
そのカテゴリーが長い時間どのメーカーも生産をすることなく、もはや昭和の、、、
となる年式の中古車が自動車一台買えるほどの高値になり、それさえも消えていくころ令和
の現在に蘇るという不思議なものである。
この車両ZX-25Rはいろいろな使い方に耐えうる可能性がとても高く、レースなんか、
というお客様にも、レースにも?というお客様にもお使いいただけるとても楽しい、
便利な乗り物であることに間違いがなさそうである。
気軽にツーリングから、ハードに使おうが、スクールで基礎からライディングを学ぶ
にも使い勝手がよし。おすすめの一台です。排気音も静か!
これに早くから手を挙げたのが弊社稲村メカで、すぐさま新車を予約し待望の入荷と
なりました。お客様の車両と同じプロセスで進めていく新車整備を少しお見せします。
全てではありませんがお楽しみください。
車両を見るとまずはカウルを外していきます。外し方は前回モーターサイクリストで
パワーチェックを行いましたので予習バッチリでした。手際よくすぐに取り外し。
稲村メカもゆっくり観察しながらカウルは外れ右サイドはこんな感じです。
大きさはそんない小さくもなく6Rと言われれば気が付かない人は気が付かない。
キャリパーを外してパッドを取り出し面取りを行いパッドグリースを塗布して
いきます。パッド、ローターの脱脂もきちっと。本人の車両だから筆塗りではあり
ません。お客様のも同じです。もちろんキャリパーも点検。フロントも同様。
アクスルシャフトに薄くグリースを塗布します。これはシャフトの防錆のため。
また、アクスルシャフトの締め付けトルクを正しく管理するためです。
今回はもともとグリースは塗布していたようですが全くついていないメーカー
車種もあります。締め付けトルクは初めて外すときは音がするくらい締まって
いるものもあります。ここは正しいところに修正。ドライブチェーン調整は
シャーシダイナモ慣らし運転終了後再度行いますがここでも慣らし運転に問題
無いことを確認します。
ここでリヤホイルアライメント調整。リヤタイヤがどこを向いているかを確認、調整
します。リヤタイヤにタコ糸を貼り付けフロントタイヤまで伸ばして目視にて作業します。
バッテリーを取り付けエンジンが確実にかかるか確認し、新型はサービスアクティベーション
を行い、これからこの車両を整備開始し世の中に送り出しますという新しい儀式を行います。
これを行わないとエンジンはかかるものの、、、ということになり、正規販売店にて正しく
車両をご購入いただかないと大変なことになりますので要注意です。
アクティベーションが終わりましたのでこれからシャーシダイナモ慣らし運転に入ります。
ドクターSUDAのルーティーンですのでしっかり3時間ZX-25Rにお付き合いいただき
ます。排気音は音静かですね。朝暖機運転できるかも。ご近所には気を使ってください。
本日はここ慣らし運転まで掲載いたしました。この後はZX-25R他国仕様との出力差5PSを
どのように埋めるか。可能なのか。また、マイクロロンの新型「スーパーハイブリッド」も
販売開始しましたのでこれの掟破りなマイクロロン処理を試験的に行ってみようと企てております。
など、こちら側も楽しんで進めて参ります。お楽しみに!
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