2011.09.04
シートアンコ抜き。よく耳にする言葉です。シートが高く足が付かない、もしくは足がつきにくいのでシート高を下げるためにシートスポンジを削り足がつくように加工することです。これは弊社でもよくある仕事です。新車をご契約いただくお客様に車両にまたがっていただき加工量をきめていくのですが、
今回は違います。シートが低すぎるというお客様のリクエストに応えなければなりません。
いままでも経験がなかったのではありません。オフロードバイクをツーリングにお使いのお客様でシートとステップが近くひざが曲がりすぎて苦しくなるのでシート高をあげてほしいというリクエストには作業させていただいておりました。
今回は下の写真でもおわかりいただけるとおりお客様が身長190cmオーバーで、バンディット1250が少々小さく見えてしまいます。オフロードバイクの事例と同じでシートとステップが近く足首、ひざが疲れるので今回この作業をご依頼いただくことに至りました。
愛車バンディット1250のシートは2分割になっておりフロントシートとタンデムシートが分割するのでコスト面からもフロントシートのみを加工するように決定しました。
ノーマルシートはこのようになっております。タンデムシートとの高低差をよく目に焼き付けておいていただければと思います。
通常は低いほうにセットして新車をお出ししていたのがほとんどでした。
製作例が少ないことと、スポンジの出来上がりを確認しながら進行したかったので今回はスポンジの荒削りが終わったところで一度フィッティングしていただきました。シートスポンジの高さ、足つきのためのサイドの削りこみと体を後ろに引いたときのお尻の当たり具合を確認していきます。
リクエストをかたちにしたいわば"たたき台"がこちらです。
ノーマルのフロントシートをもとにシート高を増してスポンジをくみ上げたシートスポンジの単体です。
この上にまずはお尻をおとしていただきます。
シートレザーをまだ装着していないスポンジだけの状態なので沈み込みが大きいのは当然なのですがそこを考慮してもまだシートが低いということがわかりました。また、もう少し後ろに座ることもあるのでお尻のポジションの自由度をもっと上げることにしてスポンジの天面の形状を変更します。
スポンジカット指示と追加指示も含め洋服ではちょうど"仮縫い"の作業です。実際に座らないとわからない部分がたくさんでてきました。
まずは第一にシートを高くしなければならないのでKAITEKIシートレザーで覆ったこのシートのイメージを持ってスポンジ高さを出していきました。スポンジ前部もタンクにきちんとかかるように、後部はタンデムシート側とスムースにつながり、そして上部を落してお尻が後ろにずれても違和感が無いように仕上げていきます。
こうして完成しましたのがこのシートです。
ほとんど狙ったものに仕上がりました。フィッティングの時の乗車時の写真と比べると少しひざの曲がりがゆるくなっていますし、KAITEKIシートレザーによりお尻の沈み込みも小さくなり、またスリップしずらくなりました。
Banditのオーナーでしたらおわかりいただけますが、シートを高くなるようにセッティングしてさらにスポンジを盛っております。KAITEKIシートのオーナーならおわかりいただけますようにシートレザーの張替えによりは沈み込みが減っております。この状態でこれだけ足が付くのですから何とも羨ましい限りであります。この後は少々ハンドルの位置関係はお好みで変更が必要になるかもしれませんがシートアンコ盛り大作戦は成功しました。
背の高いお客様も足つきをもう少し良くしたいお客様もシートでお悩みがありましたらご相談ください。できる限りリクエストにお応えします。
ご好評いただいております疲労低減を目的としたドクターSUDAのKAITEKIシートも御時間ありましたらご覧ください。よろしく御願いいたします。
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